箔を焼く
箔押しの指導に続き、2年生を対象に、箔の焼き方の授業が行われました。
本学科非常勤講師の岩田先生に教えていただきました。
箔は化学反応を利用して、色を変化させることができます。日本画ではこれを、箔を焼くといいます。
銀箔は硫黄を使用します。平押しした銀箔の上に、硫黄液をぬり、しばくおくと少しずつ茶色っぽく変色してきます。
硫黄液をしみこませた紙を画面にあて、アイロンをかけて焼くこともできます。
銅箔は、酸化させることで色が変わります。腐食液を塗布し、しばらくおくときれいな緑青色になりました。
まるで理科の実験のよう、みるみる変化する箔に、みんな熱心に見入っていました。作品にどう生かされるのか楽しみです。
岩田先生、ありがとうございました。
銀箔に硫黄液を塗っています。
硫黄液を染み込ませた紙の上からアイロンで熱をかけています。
パネル右端の緑色の部分が銅箔を焼いたものです。